五月晴に響く子どもたちの笑い声~正覚寺こどもの日
NETIB NEWS 長崎さんに掲載いただいた記事を転載しました
NETIB NEWS 長崎さん ありがとうございます
http://www.data-max.co.jp/area_and_culture/2015/05/37357/0508_dm1718/
5月5日、長崎市東小島町の正覚寺で、「こどもの日」を祝うお祭りが開催された。境内では、おもちゃや駄菓子、ラムネ、綿菓子、ちまき、澤田義博さんによるあめ細工(特別出店)などが販売され、九州大道芸劇団団長の伊賀守さんによる猿回しやバナナのたたき売り、かわち家さんのチンドン芸といった出し物が披露された。石臼を用いたもちつき大会や紙風船大会など、子どもたちが参加する企画も用意され、五月晴れの空の下、子どもたちの笑い声が絶えることはなかった。
今回のお祭りを主催したのは、市民劇団「劇団しっぽくパラダイス」を主宰する松原一成さんが行っている「おとなの寺子屋」の卒業生で作られた「寺子屋倶楽部」。昨年10月から今年3月まで計6回、長崎市内のお寺で開かれた「おんなの寺子屋」(第3期)には、定員の2倍を超える100名弱の女性が参加。長崎の伝統文化や職人の技術を学ぶとともに、新しいものを生み出すというテーマのもと、「寺子屋倶楽部」では、さまざまな活動に取り組む。今回のお祭りは、「おんなの寺子屋」の卒業生による初の企画だ。
お祭り終了後のミーティングでは、運営に参加したメンバーが感想を語り合った。今回のテーマは、「人を喜ばせる」。お店はどこも大繁盛。もちつき大会には子どもが行列をなし、綿菓子や駄菓子、今の子どもたちにとっては新鮮と言える昔懐かしいおもちゃは飛ぶように売れたという。「普段、広いところで遊ばない子どもたちが元気に遊び回り、喜ぶ姿を見れて良かった」など、子どもたちとのふれあいを通して得た充実感なども語られた。
松原さんは、「少子化で子どもがどんどん減っていますが、いつの時代も子どもは宝」「1万人を集めてイベントをやるよりも、長崎のそれぞれのお寺でこどもの日の祭りをした方がいい。大きなイベントを行う方が簡単ですが、地域ごとに行うべきだと思います」と語る。
境内に飾られた武者絵のぼりは、さわやかな風を受けてはためき、元気に走り回る子どもたちを見守っていた。